2018年12月14日金曜日

中学校でのワークショップ

いつもブログをご覧いただきありがとうござます。
先日、茨城県の中学校で行われた木村大さんのギターワークショップに参加してきました。
前日に木村大さんとシルバーハーツの前田さんが学校の備品ギターをチェックしていてくれました。しかし、ペグが壊れて弦の張れないもの等状態の良いものが少なく、まずは、弦が張れて弾けるようにということでペグが壊れているギターのペグ交換をすることになりました。
修理を行うギターの本数が多いですが、ペグ交換のみの作業ということで中学校の音楽室で作業させてもらうことに。実際に出向いてギターをチェックすると、表裏板の外れてガムテープで固定しているもの、表板が割れて段差がついてしまっていて、ガムテープで隠しているもの・・・ブレーシングが割れてさらに剥がれているもの等、ペグ交換だけではだめだと思い、時間が許す範囲で可能な限り修理しました。
 ブレーシングが割れてブリッジ前がへこんでしまったギター、一応持って行ったクランプが役に立ちました。もちろん、本来は当て木するのですが、こればかりは仕方ありませんでした。穴はもう仕方ないとしても、ブレーシングはがれで4弦がビビりまともな音ではありませんでした。

             大さんも手早く弦を交換してくれました。
上の写真4枚は前日の様子。6本の修理予定でしたが最終的に8本修理しました。

そして迎えたワークショップ当日。学校の備品ではクラスの生徒全員にギターが行き渡らないために、YAMAHAの強力なバックアップでギターのレンタルをしてくれました。
       YAMAHAが用意してくれた12本のギター・・・のケース^^;
           ワークショップの様子。
最後に木村大さん、シルバーハーツの前田さん、大谷さんにヤマハの大御所たちと。
書きたいことがまとまらずに内容がとびとびになってしまっていると思いますが、今回のワークショップはまだ始まったばかりですので、今後の展開はどのようになっていくかとても楽しみです!大さん、お疲れさまでした!!

2018年6月25日月曜日

黒澤澄雄 ルネッサンスウクレレ ナット、サドル交換 エンドピン取り付け

 黒澤澄雄ルネッサンスウクレレをお預かりしました。(ウクレレ奏者のツジヤマガク様どうもありがとうございました!)ナットが低くなりすぎたので、高さ調整と、他にCを弾くと音痴になるということでした。 音痴になる場合、弦が原因のこともよくあるのですが、まずはスケールを測りました。0~12フレットまでと12からサドルの接点まで同じ距離です・・・ 弦長補正が全くされていません。 
 フレットの間隔も怪しいところが・

 とりあえず一番狂う3弦を何とかするために、仮のサドルを製作しました。こんな感じで後退させます。 3弦だけはましになりましたが、和音を弾くと音が全く合わず響きがおかしいです・・
 次に4弦と進めていき・・
 結局このような特殊なサドルの製作をしました。フレッチングも気になるところはありますが、音程等は動画に撮って、お客様にみていただきながら、作業を進めていきました。
 サドルは完成です。
 こちらはエンドピンを取り付けます。
 ヒールにも取り付けますが、雰囲気に合ったものをということで、ボックスウッドのものを選択しました。ヒール側はネジを通しますので、ピンの中心に穴をあけます。
 ボックスウッドの可愛いエンドピン・・
 穴をけて・・
 切り取りました。面取りして・・
 完成です。
 こちらも穴をあけて面取りし・・
 飾りのついたエンドピンです。
このウクレレ、音はかなり太い音でとても良かったです。 ただ、弦長補正されていないのは何か目的があるのでしょうか^^;  

修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました!

朝倉宏泰  

2018年4月1日日曜日

桜井ギター コンサートR 表板割れ、外れ修理。

          
 桜井ギター、コンサートRをお預かりしました。(C.H様どうもありがとうございました!)
 ボディエンドから落としてしまったということで、チューニングすると元よりも弦高が高くなってしまったということでした。エンドブロックから表板が外れて、弦の張力で持ち上がったのが原因でした。
 エンドブロックの上の表面板が飛び出して、段差になっています。
 表板とバインディングも外れて、バインディングの側面は割れています。側面が割れているので、ライニングの割れもありました。
 内部から見てみると、一見大丈夫そうですが、割れがどこまで広がっているか見るためにジャッキアップしたのが次の写真です。
 ジャッキの後ろ側は、エンドブロックと表板の境の接着が外れています。矢印のところ、ライニングと表板の境が外れていれば接着はそれほど難しくはないのですが、左の矢印のほうに向かっていくに従い、ライニングの途中に亀裂が入っています。最初、バインディングを削って、表側から接着しないとダメかなとも思いましたが、バインディングを削り取ってもライニングの途中の亀裂に接着剤を入れるのは難しいので、ジャッキアップしながら、長いへらで亀裂を接着することにしました。内部に接着剤が垂れないように紙を敷いて、何度もへらで割れに接着剤を入れました。 しつこく何回か繰り返し、ジャッキを緩めると、接着剤がはみ出してきますので、すべての割れに接着材が入っているか確認できます。
 同時に表板の接着も行いました。平らになっているのがわかると思います。
 はみ出した接着剤は、奇麗に拭きとってあります。手首にサウンドホールの淵の痕がついて、この作業は本当に大変です。
 こんな感じで接着できました。
 後はサドル調整をして、弦を張り様子を見て完成です。
修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました! 次回は、黒澤ウクレレの修理を予定しております。 朝倉宏泰

2018年3月19日月曜日

2018年 もう3月19日になってしまいました・・・

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。2018年は初っ端からすっかり更新をさぼっておりました・・  今年に入ってからご注文いただいていたギターが2本完成いたしました。
 1本目は、表面板がイングルマンスプルース 横裏はキルテッドメイプルで、裏板はアーチバックです。 構造はラティスブレーシングですがスモールマンモデルと違い、表面板は全面振動し、重量は比較的軽量なレッドゲートのスタイルを踏襲しております。


バムケースに入れた状態。ブリッジはパデューク、ペグはジョンギルバートです。
 もう一本は、ラジアルブレーシングギターです。表面板はジャーマンスプルース 横裏はバーズアイメイプルで裏板はアーチバックになっています。

 アーチバックの裏板・・
 左用ギターです。ピンブリッジサドル。
バムケースに入れた状態・・ ペグはジョンギルバートです! ギターのご注文をいただき誠にありがとうございました!  これからもよろしくお願いいたします! また更新がんばらないと・・  朝倉宏泰

2017年12月28日木曜日

1996年 グレッグスモールマン  表面板陥没 ペグ交換等 修理

 グレッグスモールマンをお預かりしました。(木村大様どうもありがとうございました!!)
 表面板に穴が開いてしまっています。スモールマンは構造をご存知の方ならわかると思いますが、フレームがありますので、ボディエンドまで手が入りません。どのように修理するかしばらく悩みました・・・
 ペグは錆びていて、2、3弦のつまみが空回り寸前でしたのでシャーラーへ交換いたします。
 フレットは減っていましたが、交換するほどではありませんでしたので、緑青を取り除きます。

 後ろから見たところ、幸い破片は残っております。
 少しずつ戻していきます。
 ある程度まで戻して、Stewmacで販売されているワイヤーで引っ張り上げる冶具で戻そうとしたのですが、フレームがすぐ下にあり、当て木を押さえるパーツが当たってしまうので、使えません・・ 結局、S字に曲げた木材の先にマグネットを接着して、クランプすることにしました。
 リハーサルしてから接着しました。割れてから時間が経っていて、ピッタリ元には戻りませんでした。
 薄く木がなくなっているところは、埋めました。軽く塗装しています。
 部分塗装で仕上げたところ。あまり目立たなくなりました。
 ナット、6弦の下に隙間がありましたので、ナットを外してみました。
 薄板が6弦の下だけなくなっていましたので、薄板を入れ替えて、全体を上げナット溝を掘りなおしました。
 こちらはサイドドットです。穴をあけました。
 ステージが暗転しても使えるものということで、ルミンレイを選択いたしました。
 ペグはシャーラー、グランドチューナーで、オールブラックです!
 フレット、指板も奇麗にして完成です!!

 修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました! 朝倉宏泰