2009年9月28日月曜日

Gibson レスポール ネック折れ修理

レスポールの修理です。表の突き板に、塗装のしわがよってしまっています。





接着しました。

こちらは、大きくえぐれていたものを、お客様が埋めたようです。塗装します。


表、突き板の塗装浮きを直します。うまくいけばいいのですが・・

キレイになりました。






2009年9月25日金曜日

Armin Gropp 380a サドル溝開けなおし、弦高調整

Armin Groppの修理ご依頼いただきました。(F様ありがとうございました。)
全体のチェックでお預かりいたしました。

チェックしていたところ、1弦12フレットのハーモニクスの音よりも、押弦した音が高いのです。
最初は、不良弦かなと思い、弦交換しましたが改善せず、測ってみたところ・
0フレット~12フレットまでの距離より、12フレット~サドルまでの距離が短いことが原因でした。(特に1弦側) ブリッジを貼る位置を間違えたのでしょうか・・・
サドル溝がガタガタで、まっすぐでないので、元の溝を一度キレイにさらってから、埋めて開けなおします。
一晩置いて乾燥しましたら、軽く塗装しておきます。
弦長補正するために、サドル溝を後ろに下げます。(特に1弦側)

下げすぎると、サドル部分の土台とのバランスがありますので、このくらいにしまして
サドルの頂点をセンターにもってくるようにしました。そして、元の溝より深めに開けました。

無漂白牛骨サドルをはめ込みます。 元のサドルはすぽすぽでしたが、もう大丈夫です。

弦高調整です。 何度もサドルを抜き取り調整します。

ネック角度など、ギターの状態をよく見て、ぎりぎりまで弦高を下げました。
頂点をセンターにしました。
一枚目の写真よりも、サドルが下がっているのが良くわかると思います。
写真を撮り忘れましたが、ポジションマークを指板サイドに取り付けて、完成です。
このたびは、リペアご依頼どうもありがとうございました。
朝倉宏泰



2009年9月21日月曜日

Gibson J-45  ブリッジ剥がれ修理と塗装浮き

Gibson J-45 修理です。
ブリッジの前の塗装が浮いて、シロっぽくなっています。

ブリッジも剥がれていました。この写真ではわかりませんが・・

剥がしました。

塗装が浮いている部分を補修します。

塗膜浮きがなくなり、綺麗になりました。ブリッジの下に入り込んでいる塗膜を取り除き、ブリッジを接着します。
塗装浮きがなくなっているのがわかるでしょうか・・
※塗膜の状態によって、簡単な処理では綺麗にならない場合もあります。※


完成です。




2009年9月11日金曜日

AriaProⅡLP model フレット交換

アリアプロⅡのリペアご依頼いただきました。K様ありがとうございました。






弦をはずし、ナットをはずします。黄色いエポキシ接着剤でしょうか、多めに付いています。


綺麗に取ります。突き板がはみ出ていて段になっているところも平らにします。

隙間を接着剤で埋めていたのでしょう。


フレットを慎重に抜きます。


このギターは、ネックの状態もいいので、トラスロッド調整後、指板調整はそんなに削りませんでした。


指板調整後、スロット内の削り粉や、入り込んでいた、バインディング用接着剤を取り除きます。


バインディングをまたぐように、フレットの足をカットします。上が加工後です。


フレットを打ったら、サイドを削りすり合わせをします。


ナット交換です。無漂白の牛骨材を使用します。


隙間なくぴったり収まるようにします。




成型し、溝を切って完成です。



リペアご依頼ありがとうございました。


K様は美容師のお仕事をなさっています。

所沢駅東口からすぐのところにあります。”美容室ACTION”

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2009年9月6日日曜日

松岡良治 No.20 修理

松岡ギターの修理です。ブリッジ剥がれ、指板剥がれ、表板傷跡修理です。

完全に剥がれた状態でした。塗装を剥がさないで、ブリッジを貼っていたようです。少し突き板が犠牲になっています。

木地を出しておきます。

表板傷跡、パテのようなものが入っていますが、当方で作業したものではありません。


着色して部分的にクリアーを吹きます。元の塗装との境目に気をつけます。この部分の修理はこんな感じで終了です。

指板が半分くらい剥がれていましたので、ヒーターで暖めてから剥がしました。


何日か置いてから接着しなおします。


指板調整してから、フレットを打ちます。指板の色が落ちました・・・削ると黄色い粉が出る木でした。


指板の染め直しも行いました。


ブリッジの接着です。アロンアルファが大量についていましたので、取るのが大変でした。


乾燥しましたら、弦を張って調整です。




完成です。


修理などお問い合わせ下さい。

immortal-fire〇jcom.home.ne.jp (〇を@に置き換えてください。)よろしくお願いいたします。朝倉宏泰