2013年2月15日金曜日

ジジョルジョ タヘガ 修理、調整 Part.2

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サドル溝の底がU字になってしまっています。出来れば直角になるように溝の掘りなおしもやりたいところですが、今回は最小限でブカブカだったサドルの交換だけにします。
 やはり、溝の底が気になるので、細い彫刻刀で平らにします。
 これできちんと入るようになりました。溝の掘りなおすもすれば壁部分も綺麗になります。
 上がオリジナルサドル。底が曲線になっています。
 ペグはまだ使えますが、緑青がたくさん出ていますので交換いたします。
 シャーラーのペグに交換しますが、1弦と5弦の穴が浅くペグが収まりませんでしたので
少し深くしました。

取り付けたところ・・
 スーパーチップを取り付けます。
 弦高を下げても、少しだけですが角度は保てています。サドルも底面はきっちり入っております。

他にも気になるところはありますが、ひとまず完成です!
修理後は、見違えて音が出るようになりました。タヘガは、トルナボスのようなものが付いておりますが、現行モデルよりも長くなっていました。表板のファンブレーシングなのですが、特徴があり、これにも驚きました。
これらが、ジョアンの音を生み出すのだと思います。

修理のご依頼どうもありがとうございました。

朝倉宏泰

2013年2月13日水曜日

ジジョルジョ タヘガ 修理、調整 Part.1

 ジジョルジョ 古いタヘガをお預かりいたしました。(S様どうもありがとうございました。)
点検と、弦高が高いのでもう少し下げられないか、ということでした。 
 サドルの削り代はありましたが、弦穴からの角度が少な過ぎて、ボディが全く鳴っていない印象でした・・・
サドルを下げても角度が保てるように、スーパーチップを使用いたします。サドルもぐにゃぐにゃのものが付いておりましたので交換いたします。
 ナットの底が浮いております。ここを付けると高さが足りなくなりますので
ナット交換します。
 ナットをはずして、溝を綺麗にします。
 木工用ボンドがたくさん付いていました。
 手前がオリジナルのナット。
 牛骨ナットをまずぴったりになるように少しずつ削りながら、あわせます。
溝がテーパーになっていないかなども確認します。
 溝を切って、一度はずしてから磨きます。
ナット交換は完成です。
続きはこちらです。↓
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2013年2月11日月曜日

フェンダージャパン ストラトキャスター 調整

 フェンダージャパンST54をお預かりしました。(Y様どうもありがとうございました。)
症状は、チューニングが安定しないということでした。弦の巻き方や・・・
 こちらはストリングスガイドの溝に弦が収まっておりません。
 スプリングを調整します。

 サドルの高さが、ばらばらで傾いているものもあります。こちらも綺麗に揃えます。
 ストリングスガイドの溝は面取りしておきます。
 改造されているものを購入されたようでしたので、配線に異常がないかあけてみました。
 P.Gとボディの間が汚れていますので、ここら辺も綺麗にしてP.Gを取り付けます。
 弦も巻きなおして・・・
 ピックアップの高さ調整もしました。54モデルですが、フラットポールピースでした。
 揃えたサドル。
完成です。どうもありがとうございました。

朝倉宏泰

2013年2月10日日曜日

Gibson J-45 ナット、サドル交換、ピックアップ取り外し等

 Gibson J-45お預かりしました。(Y様どうもありがとうございました。)まず、ナットですが
指板の幅に対して、弦間が広く1弦も落ちやすいので、ナット交換と同時に弦間を調整しなおします。
 こちらは、タスクサドルが付いておりますが、ピエゾをはずしますので、そのままでは高さが合わなくなるのでサドル交換します。

 突き板側、側面に軽く切込みを入れて、ナットをはずします。
 接着剤を取り除きます。指板の木口面の接着剤を取り除いたところです。
 オイル漬けの牛骨を使用します。
 弦間を調整します。上が元付いていたナットです。
 磨いて完成です。


 サドルもオイル漬けの牛骨に交換します。

 エンドピンジャックの穴埋めですが、穴が大きく13ミリに空けられていて、しかも穴が斜めになっています・・・ 斜めになってしまったから広げたのかもしれません。
 丸棒をいびつな穴に合わせてから埋めました。
 塗装面ではなく、木地と面一にします。色を筆で塗って・・・

 空け直しました。ワッシャーの痕などがなるべくわからないほうがよいということでしたので
12.5ミリのプラグを取り付けることになりました。

穴埋め痕などは、エンドピンに隠れてほとんどわかりません。
バッテリーホルダーをはずしたり、調整して完成です。
どうもありがとうございました!

朝倉宏泰