2013年11月30日土曜日

Jose Ramirez 1a ナットサドル交換

 
 ホセラミレスファーストaをお預かりしました。(M様どうもありがとうございました。)
ビビリがあるなどの症状でした。
 ナット溝も深くなりすぎですので交換します。
 サドルはゆるく、前に倒れています。弦との接点を見て、ビビリの原因はすぐにわかりました。
 何も調整はしていない、オリジナル状態のままですが、メイプルのシムで弦高調整されておりました。はみ出ている木が見えるでしょうか。
 裏板に割れがあります。写真ですと見づらいです。
 緑青がでておりますので、綺麗にします。
 ナットの突き板側に紙のシムが入っておりました。ピンセットで取っているところ・・
 ゆるいところに挟んだのだと思います。ナットも交換します。


 交換しました。

 汚れを落としました。
 サドルのラミレス純正シムは、0.6ミリのメイプルで2枚重ねたものでした。
 サドルも、きっちり嵌るように作り直し、ビビリも直りました。

 裏板のわれは、パッチを貼りました。

見違えるように綺麗な音になりました。どうもありがとうございました!
朝倉宏泰

2013年11月28日木曜日

Gibson レスポールデラックス ネック折れ修理

 レスポールデラックスをお預かりしました。 (H様どうもありがとうございました。)
修理失敗した痕があり、われも開かない状態です・・・
 ヘラを入れてみましたが、少ししか入らず、このままでは、ぴったりしまりません。奥まで接着剤でふさがっているようでした。
思いっきり広げて接着剤を取り除きたいところですが、ヘッド表面の突板に皺が出たりするのでやめました。 余分なところを削ってしまい、時間は掛かりましたが、ぴったり割れが閉じるようになるまで根気よく接着剤を取りました。
申し訳ありません、途中の写真がありませんでした・・・ いきなり当て木を接着しているところです。ボリュートつきですので、ホンジュラスマホガニーのブロックを当てました。
削って形を出していきます。
 これは、フィラーを塗っているところです。
 ヘッド裏全体をぼかしで塗ろうと思ったのですが、ヘッド側面もサンバーストになっているので、当て木周辺にぼかし塗装することにしました。

 塗装中です。
 完全に木目を消さずに、塗りました。
 このようになりました。

ヘッドの側面と、表面の写真を撮り忘れました・・・
               かなり時間が掛かりましたが、弦を張って完成です。
              修理のご依頼どうもありがとうございました!

              朝倉宏泰


2013年11月25日月曜日

茶位No.35 ウクレレ フレット浮き、すり合わせ修理等・

 
茶位さんのウクレレをお預かりしました。(ツジヤマ様、どうもありがとうございました。)
 ビビルということで、フレットのすり合わせをやろうと思いましたが、浮いているフレットが多数・・・
酷いところは、付いているフレットをそのまま使い、打ち直しました。写真はすり合わせしているところです。
 頭が平らになっているのがわかると思います。
 フレットロッカーなどで、出ているところが平らになったか、調べています。
 平らになったフレットの頭を1本ずつ丸めていきます。
 フレットの端を丸く仕上げて・・写真は磨いているところです。

 サドルですが、4弦の下側が欠けていました。おそらく最初からだと思います。

 欠けに木を足して、底を平らに削りなおしました。
エボニーを当てて調整・・
 きっちり嵌りました。
 特急で仕上げたので、写真が飛び飛びになってしまいました・・・
弦を張って完成です!

http://asakurakobo.blogspot.jp/2012/12/1.html
http://asakurakobo.blogspot.jp/2012/12/2.html
前回修理した中西ウクレレ↑とは、正反対の音で非常に軽やかに鳴っていました。

修理のご依頼、どうもありがとうございました。

ツジヤマガク様のホームページはこちらです。
http://tsujiyamagaku.mockhillrecords.com/

岩手県奥州市にあります、辻山ウクレレ教室はこちら
http://ukuleletime.jugem.jp/

よろしくお願いいたします。

朝倉宏泰


2013年11月18日月曜日

星野良充 表板割れ 修理

 星野ギターをお預かりしました。(萩野谷さんありがとうございました。)
 ここです。  以前、某ギターで修理されたそうですが、うまく接着されていなく、開いてしまったようでした。 しかも割れに黒く汚れが入って汚くなっています。 
 隆起しています。
 細く切ったジャーマンスプルースを入れました。隙間なく入れるというのがありますが、当たり前ですが、全く隙間がないと入りません。 蛸足の部分ですので、きっちり深さも確認します。
 出っ張りを削りました。

 表板修理の最大の難関が色合わせです。



こんな感じで完成です。 どうもありがとうございました。

萩野谷さんは、朝倉ギター(グレッグスモールマン モデル)を使用しています。

萩野谷さんが主宰する、高田馬場ギター教室、フェリーハのホームページが完成いたしました。
http://tbguitar.konjiki.jp/

現在、無料で体験レッスンが受けられます! HPには、デモ演奏もあります。
月曜日の講師は、高橋力さんです。

よろしくお願いいたします。  朝倉宏泰