2014年3月14日金曜日

中西ウクレレ ウクレレのフレット交換、サドル交換,13以降フレットレス化

 中西ウクレレをお預かりしました。(辻山様どうもありがとうございました。)
 フレットが、低くなっています。浮いているところもありますので、交換いたします。

 フレットを抜いて、指板調整してから、フレットを打ちました。ウクレレは軽いので
フレットを打つのは難しいです。浮きがない様に慎重に作業しました。作業中の写真を撮り忘れました・・・
 そして、今回は13フレット以降使用しないということと、爪のダメージを減らしたいということで
面取りすることになりました!サイドドットを取り外して、フレット溝も埋めました。そしてなだらかに・・
 このような感じです。
 サドルも交換いたします。接着されていましたので、削り取りました。
 エボニーの端材からサドル材を削りだします。木目のとり方はオリジナルと同じにします。
 そして、できるだけ音が合うように接点を調整しました。

 面取り部分がわかるでしょうか・・・奏者ならではのカスタマイズだと思います。
こちらは、現在発売中のツジヤマガク様のCD、ウクレレソングスです!!私も買いました!!
ジャケットのイラストも可愛いですね。
こちらは、直接でも購入できますし、amazonでも取り扱っております。

ホームページはこちらです。
http://tsujiyamagaku.mockhillrecords.com/

辻山様は、このウクレレ修理後に岩手めんこいテレビのはちきゅんに出演されました。間に合ってよかったです! http://www.menkoi-tv.co.jp/8/omotenashi/index.html

修理のご依頼ありがとうございました。朝倉宏泰

2014年3月6日木曜日

ドソウト カヴァキーニョ 修理、調整 Part.2

 http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/03/part1.html  ←の続きです。  ペグも交換します。
 35ミリ間隔のペグに交換しますので、1度穴を埋めて空けなおします。穴にあわせてプラグを切り出しました。
 接着後、軽く筆で塗装します。
 中心を出してあけなおすのですが、ヘッドの形、飾りの位置が大雑把ですので、どこにセンターを持って来るか、慎重に決めます。
 穴を空けてペグをセットしたところ・・・ 
 ブリッジの位置が後ろ過ぎて、オクターブが合わないということで、このようなL字のサドルを製作しました。 ですが、ブリッジの剥がれで、後ろが浮き前傾になると、弦との接点が変わり(サドルの磨耗も入れて)ビビリが出てきたりしたので、何度も足を運んで頂き、相談の結果、ブリッジの位置を変更することにしました。
 このカヴァキーニョは、過去にブリッジも外して、リフィニッシュされているものでした。剥がしたらこの状態です・・・・ 
 ブリッジ下の当て木を作りました。
 ずらす分は、塗装してしておきます。
 過去の修理での捲れも補修しておき、ブリッジを接着します。
 サドルも作り直して、オクターブ調整も良いと思って確認していたら・・・・
 今度は、ローポジションでの音程がいまひとつですので、0フレットの位置を少しだけずらします。
 一度溝を埋めて、切りなおすのですが、これが非常に難しいです。
 改めて、サドルを作り直して完成です。



だいどうじ様のブログ カヴァキーニョ弾きの話
http://daidoji.at.webry.info/


修理のご依頼ありがとうございました!
朝倉宏泰

2014年3月5日水曜日

ドソウト カヴァキーニョ 修理、調整 Part.1


 カヴァキーニョ奏者である、だいどうじさかえ様からのご依頼です。(だいどうじ様、ありがとうございました。)
 まずは、糸倉部分に弦が食い込んでいます。ここを当たらないようにします。
 表板のわれ・・・赤丸よりも実際はもっと長いです。
 削りました。楽器により大きく削らないといけないものもあります。(ナットの高さとヘッド表面の高さが近いものなど。)
 軽く塗装して完了です。
 重さが気になるということで、ピックアップを外しました。
 プラグと、キャップを製作し、簡単ですが穴埋めします。
 こちらも、筆で少しだけ塗装しました。
 表板の割れ修理です。当て木を裏から貼ります。これはどの辺りに貼るか考えているところです。

鏡に映っているのが見えるでしょうか。当て木は、クランプするとずれますので、綺麗に並ぶようにするのは非常に難しいです。  

http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/03/part2.html  ←続きはこちらです。