2014年7月31日木曜日

Gibson Les Paul Custom 修理調整

 レスポールカスタムをお預かりしました。(タジカワ様どうもありがとうございました!)
 ボディ裏のステッカー跡です。ご自身ですこし剥がした所のりが残ってしまったということでした・・・
 1弦がバインディングの隙間に入ってしまうということで、見てみると指板が膨らんでバインディングを押している状態でした。 最初バインディングの縮みかと思いましたが。
 フレットをオーバーバインディングに打ち直せば良いのですが、山も残っているし、今回は簡易的に隙間を埋めて修理します。
 隙間に、バインディング材を埋めて接着します。このときの接着剤は溶けるタイプにしました。
緑青が隙間に入っていて、綺麗にしてから接着するのは大変でした。


 フレットも磨いて完成です。
 駒の溝も、いい加減に切られていたので修正しました。

ステッカー痕を磨いて完成です。 ご自身で作業された時に傷がついていて、その傷は残りましたが、のりは綺麗に取れました。

このギターのオーナーは、あのクアトロパロスのタジカワ様です。

磯子駅から徒歩10分の多治川ギタースクール 横浜磯子教室はこちらです→http://t-guitarschool.jimdo.com/
 
”最近はエレキ思考の学生さんたちなどにアコースティックギターやクラシックギター演奏の大切さを基礎理論と基本奏法など関連してレッスンを開催しています。”ということです。詳しくはお問い合わせください。
 
朝倉宏泰

2014年7月24日木曜日

2011 ダブルトップギター 修理と調整

 生田さんに使用してもらっているダブルトップのメンテナンスです。新作のダブルトップ、お渡し時に持って来てもらいました。
ジリコテの 裏板が割れてしまいました。われの接着と割れ止めを貼ります。
 糸倉の下側を直線に加工します。

 ネックは厚みを変えずに、角のところを丸めるように直しました。
 こちらは割れ止め用のパッチです。荒加工状態で、この後240番で磨きました。
 割れに貼っていきます。
 糸倉の加工した状態。6弦のペグがかなり硬くなっていましたが、調整で直りました。
 フレット、指板を綺麗にしました。
 裏板の割れ修理。痕も残りませんでした。
 こちらは、標準で7フレットにポジションマークをつけておりましたが、カポをはめる時に
ないほうが良いということで、取り外し穴埋めしました。
弦を張って完成です。


朝倉宏泰                   

2014年7月22日火曜日

現代ギターと愛器を語る2

現代ギター5月号にコンクールの様子、8月号に萩野谷英成、愛器を語るが掲載されました。
愛器を語る2では、ギターの新潮流が再掲載されました、こちらはラティス、ダブルトップ共に何枚か写真を新しいものに差し替えてもらいました。

現代ギター8月号ですが、愛器を語るのほかに、95ページには萩野谷さんの連載。
そして56,57ページ、バッハ国際ギターコンクールレポートには、入賞された飯田さんも載っています。

近所の本屋さんに行ったら、まだ現代ギター8月号は入荷していませんでした。23日が発売日だそうです!!

お持ちの方はご覧いただければ幸いです!よろしくお願いいたします。

朝倉宏泰

2014年7月6日日曜日

広瀬達彦ギター 修理

 広瀬ギターをお預かりしました。(前田様どうもありがとうございました!)
 まず、ペグです。軸受けが壊れていますので交換いたします。
 裏板のバインディング部の傷、ここは、バインディングを接着してから、アロンアルファでコーティングします。
 表板、高音弦側の割れ修理ですが、ご自身で当て木されたそうです。1枚目はきちんと接着できているので驚きました・・・2.3枚目はブレーシングに掛かってしまっておりますので、剥がしてから新たに当て木します。
 3枚目は見えにくいですね。
 取り除きました。
 当て木を剥がした内部です。
 段差がありましたので、当て木の前に、まずは割れを接着しました。
 割れの修理の間に、ペグ交換しようとしたら、糸倉が割れていました。
 締めれば閉じましたので、クランプして接着しました。
 こちらは、当て木を3枚接着したところです。 1枚目の当て木は、しっかり接着されていたので、無理に剥がしませんでした。
 写真では面一になっているのがわかりにくいですが、コーティングして手触りはつるつるです。
 フレットの緑青、指板の汚れをキレイニして・・・
ペグも交換して完成です! この広瀬ギター、とても良かったです!
前田 司様、修理のご依頼誠にありがとうございました!

前田様のブログはこちらです。
前田 司ギター教室はこちら

朝倉宏泰


2014年7月5日土曜日

朝倉19世紀ギターデモ演奏 BWV998 Prelude




ギタリストの高橋力さんに、19世紀スタイルギターのデモ演奏をお願いしました。

2013 19世紀スタイルギター 640mm 19fret

・表板 ジャーマンスプルース
・横板 メイプル
・裏板 メイプル、ジャーマンスプルース2重構造
・ネック セドル
・指板 アフリカンブラックウッド
・ブリッジ アフリカンエボニー
・チューナー PEGHEDS


FaceBookで製作過程が見られます。


所沢ギター、ウクレレ教室案内
http://riki.iza-yoi.net/menu3.html

高田馬場教室 フェリーハ http://tbguitar.konjiki.jp/
ウクレレ講師楠さん、さらには、フルートの立住さんが加わりました!

2014年7月3日木曜日

Gibson B-15 ネック折れ修理 Part.3

 http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/07/gibson-b-15-part2.html  こちらの続きです。
なくなってしまっていたナットを、オイル漬けの牛骨で製作します。
 ナットを磨いて完成です。
 裏側、様子を見て、目止めして塗装です。
周りとなるべく艶をあわせます。 艶消しではありません。



 表側
何度も修理した痕があり、状態が悪くかなり時間が掛かりましたが、完成しました!  修理のご依頼誠にありがとうございました。

part.1  http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/06/gibson-b-15-part1.html

part.2  http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/07/gibson-b-15-part2.html

朝倉宏泰

2014年7月2日水曜日

Gibson B-15 ネック折れ修理 Part.2

 http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/06/gibson-b-15-part1.html こちらの続きです。
センターを出して。ヘッド角を維持しながら接着しました。 表側の白くなっているのはパテです。
この部分は、木がほとんどなくなっていて、パテと接着剤だけになっていました。
 当て木を当てるのに、削りましたが・・・・釘を何度も入れたのでしょうこのような穴が出てきましたので、埋めてからホンジュラスマホガニーで当て木しました。
 当て木をぴったり接着するのは非常に難しいです。
 低音側も同じように削りました。こちらは、ネジ穴が空いていて、それをパテで埋めた後が出てきました。
 パテを取り除いて、穴を埋めてから当て木しました。 最初の当て木が綺麗に接着されているのがわかるでしょうか。
 このようになりました。当て木下部分のすこし下、パテが点々とついていましたので・・・
こういうものは、塗装しても痕がモロに出てくるので、こちらも当て木しました。
続きはこちら↓

part.1 http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/06/gibson-b-15-part1.html

part.3  http://asakurakobo.blogspot.jp/2014/07/gibson-b-15-part3.html