2014年10月19日日曜日

中出輝明 フレット交換 ナット調整等

 中出輝明をお預かりしました。(犬伏様どうもありがとうございました。)
 フレットが所々浮いてきていてビビルところがあります。指板調整してフレットを交換いたします。
 ナットは1度底上げし、溝の調整をします。
 フレットを抜いて、指板調整が済み、写真は、溝の面取りをしているところ、この作業は軽くで大丈夫です。フレットのメーカーによってはやりません。
 クラシックギターには、やはりやわらかいフレットが良く合います。
 打ち終えました・・・このギター、溝がかなり広くフレットもゆるく入っていたので、一本ずつ修正しながら打っていきました。
 ナットはヘッドの突き板とはさむタイプではありませんでしたので、接着剤が付いていました。
 一度綺麗にします。
 ナット溝の調整をして・・・


 あまり作業途中の写真がありませんでした。
完成です。修理のご依頼誠にありがとうございました。


朝倉宏泰

2014年10月18日土曜日

Jose Ramirez 1a ナット、サドル、ペグ交換等

 ラミレスの1aをお預かりしました。(N様どうもありがとうございました。)
この写真で気づいた方はいないと思いますが、このラミレス、650ミリへ改造されています。
ナットから糸倉までの距離が長くなっており、弦がヘッドに食い込んでいます。
 フレットに出た緑青は指板共綺麗にします。
 サドルは、溝と合っていなくブカブカですので交換します。前に傾いてサドル下面がきっちり接地しておりません。
 ナットは、溝が深くなっていて、1弦側のヘッドとの間に隙間があります。
ブレーシング剥がれなどないかチェックするために、まず、 ボディ内部のホコリは綺麗に取り除きます。
                 もちろん事前にボディを軽く叩いて異常(異音など)がないか見ますが、端だけ少し剥がれている場合は、異音などしないこともありますので中を見てチェックします。   今回は、ブレーシングの剥がれはありませんでした。
 フレットを綺麗にしました。
 サドル交換の前に溝をチェックします。底がUの字になっていることが良くありますので、溝の際だけ削ります。 酷い場合は1度溝をさらい、埋めてからサドル溝をあけ直します。
 交換しました。
 弦が食い込んでいたところを削ります。低音側だけ削ったところです。この後色を塗ります。
 ペグ交換するのに、マホガニーの丸棒でネジ穴を埋めました。
 新たにネジ穴を空けて、ネジ穴の面取りをしている所です。
 糸倉の色塗り、ナット交換や調整を済ませて完成です。

650ミリでも鳴りは変わらない感じでした。音量もあります。

お客様のブログにも掲載して頂きました。↓こちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/67717087.html

このたびは修理のご依頼誠にありがとうございました。

朝倉宏泰