今年は、ブログをなかなか更新できませんでした。修理は少し受付がストップしておりますが、ギターの製作はしております。
今年は、朝倉ギターを使用してくれている、萩野谷さんがクアトロパロスでCDデビューしたり、生田直基さんが、ベトナムで開催されたギターフェスティバルでのコンサートで、ダブルトップギター
を使用して、とても好評だったということです。小学生並みの感想ですが、とてもうれしかったですし、感謝しております。 北代さんのギターも完成し、コンサートでのアランフェス協奏曲もとても感動しました。ほかにも思うところはたくさんありますが、上手く書けません。
来年も製作するモデルはすでに決まっていますが、軽量なダブルトップギター等を製作していきたいです。
また来年もよろしくお願いいたします。 今年1年皆様に感謝しながら、良いお年を・
朝倉宏泰
2015年12月31日木曜日
2015年11月21日土曜日
YAMAHA L-10 ネックリセット Part.3
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part2.html ←こちらの続きです。
ネックの根元、塗装溜まりがなくなりすっきりしました。
フレットを抜いて、指板調整します。 ロッドを少し締めてから指板を削ります。フレットの足の太さなども関係しますが、これで強いネックになります。
このヤマハは足の太さが国産では合いませんでしたので、足の細いジェスカーのものにしました。頭は、元々付いていたものと同じサイズです。
ナットの交換、
バインディングの縮みがありますので、隙間が空いているように見えますが、指板としっかり付いていれば大丈夫です。
溝きりして磨いたところ・・・
同じ要領でサドルも交換しました。用途に合わせて何タイプか用意いたしました。
他にバインディングはがれなどありましてそれも接着しましたら、遂に完成です!
とてもすばらしい張りのある音に変わりました。
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part1.html ←パート1はこちら
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part2.html ←パート2はこちら
修理のご依頼誠にありがとうございました! 朝倉宏泰
次回は、とても珍しいブライアンダーンの修理、改造を予定しております。よろしくお願いいたします。
ネックの根元、塗装溜まりがなくなりすっきりしました。
フレットを抜いて、指板調整します。 ロッドを少し締めてから指板を削ります。フレットの足の太さなども関係しますが、これで強いネックになります。
このヤマハは足の太さが国産では合いませんでしたので、足の細いジェスカーのものにしました。頭は、元々付いていたものと同じサイズです。
ナットの交換、
バインディングの縮みがありますので、隙間が空いているように見えますが、指板としっかり付いていれば大丈夫です。
溝きりして磨いたところ・・・
同じ要領でサドルも交換しました。用途に合わせて何タイプか用意いたしました。
他にバインディングはがれなどありましてそれも接着しましたら、遂に完成です!
とてもすばらしい張りのある音に変わりました。
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part1.html ←パート1はこちら
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part2.html ←パート2はこちら
修理のご依頼誠にありがとうございました! 朝倉宏泰
次回は、とても珍しいブライアンダーンの修理、改造を予定しております。よろしくお願いいたします。
2015年11月6日金曜日
YAMAHA L-10 ネックリセット Part.2
http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part1.html ←こちらの続きです。
蟻に接着されている、メイプルのシムを取り除き綺麗に拭いたところ。
壁がガタガタですので一度サンディングしてみます。
白っぽくなっているところは、ペーパーが当たったところです。定規との間に隙間がわかると思います。
反対側もガタガタです。これではジョイントも緩みやすいと思います。
隙間がなくなるように薄い木を貼って、調整し、このようになりました。
反対側も同じようにします。平らになったらシムを接着します。
この時点でジョイント部分の塗装もある程度補修しておきました。
これは新たに貼るシムです。先を蟻溝のカーブにあうように薄くしました。貼り付けたところ。
そして、ヒールのエンドで角度を直して、今回は約1ミリ削りました。
指板の延長を見ますとこの位置に来ました。何度も調整してセンターも確認してから接着します。
指板共々接着します。
蒸気を入れた穴を指板の端材で埋めます。
Part.3はこちら→http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part3.html
part.1はこちら→ http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part1.html
2015年11月4日水曜日
YAMAHA L-10 ネックリセット Part.1
YAMAHAのL-10をお預かりしました。(U様 どうもありがとうございました。)
修理前の全体像を撮り忘れましたので、写真は修理完了後の写真です。
サドルは、市販のプラスティック製のものに交換されたそうです。溝の幅と合っていなく、前に傾いています。
樹脂製のナットも交換します。
指板の延長を測ります・・ブリッジのこの位置です。 反り等に気をつけて見ますが、この時点でネックリセットが必要になります。
フレットはところどころ浮きがありますので交換いたします。
蟻溝、低音側にはメイプルのシムが入っています。良く見るとわかると思いますが、長いシムが1枚と表面板側に短いものが1枚接着されています。
こちらはヒール・・側面が真っ直ぐではありませんが、修正します。
Part.2はこちら→http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part2.html
Part.3はこちら→http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part3.html
朝倉宏泰
修理前の全体像を撮り忘れましたので、写真は修理完了後の写真です。
サドルは、市販のプラスティック製のものに交換されたそうです。溝の幅と合っていなく、前に傾いています。
樹脂製のナットも交換します。
指板の延長を測ります・・ブリッジのこの位置です。 反り等に気をつけて見ますが、この時点でネックリセットが必要になります。
フレットはところどころ浮きがありますので交換いたします。
ネックも取り付けてから塗装されているので、境目の塗装溜まりに気をつけます。
指板を剥がし、15フレットを抜いて、蒸気を入れて外しますが、ヤマハなどヒールが接木してあるものは、気をつけないと、接ぎ木の接着が緩んでしまいます。
ネックが外れました。
蟻溝、低音側にはメイプルのシムが入っています。良く見るとわかると思いますが、長いシムが1枚と表面板側に短いものが1枚接着されています。
こちらはヒール・・側面が真っ直ぐではありませんが、修正します。
Part.2はこちら→http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part2.html
Part.3はこちら→http://asakurakobo.blogspot.jp/2015/11/yamaha-l-10-part3.html
朝倉宏泰
2015年10月5日月曜日
Jose Ramirez 1a 指板調整、フレット交換 ナット、サドル交換、割れ修理等
Jose Ramirezの修理をご依頼いただきました。(H様どうもありがとうございました。)
修理内容は、フレット交換とローポジションの指板凹み、弦高調整。
ナットの下に紙が敷いてありました。
6弦の弦高が約5ミリと高く、それでもサドルは下げシロがないこの状態です。1弦側は指板調整すれば、下げる余地があります。
ラミレスは、ビビリ防止のためなのでしょうか、6弦側の指板を薄く(今回は約4ミリ厚)削ってしまっているので、サドルを命一杯下げても弦高が高くなりがちです。(仕込み角度、反りは抜きにして。) 指板を外して下に薄板を敷くか、指板を厚い物に交換する方法もありますが、今回は、12フレットからローポジションに向かってテーパーに削ることにしました。
定規は、フレットの高さ分の厚みです。
1と6弦しか張っていませんので、張力でもう少し高くなります。手でしならせながら、反り方を見ます。1弦側は、サドル高を確保できそうです。
指板調整でへこみはなくなりました。
フレットを打って仕上げたところ。
サドルとナットは交換いたしました。
6弦の弦高は、ギリギリまでサドルを下げた状態で、5ミリ近くありました。修理後は4.3になりました。1弦は、3ミリです。
表板に割れがありましたが、過去の修理で、1枚当て木してありました。われが伸びてしまったということで、新たに2枚追加で貼りました。
6弦側の指板が4ミリくらいしかなく、もう少し厚めであれば、ローポジション側を多く削らなくてもよいのですが・・・修理後のローポジションの指板厚は12フレット付近と同じ4ミリになりました。
H様、修理のご依頼ありがとうございました。 朝倉宏泰
次回は、ヤマハのネックリセットを掲載する予定です!
修理内容は、フレット交換とローポジションの指板凹み、弦高調整。
ナットの下に紙が敷いてありました。
6弦の弦高が約5ミリと高く、それでもサドルは下げシロがないこの状態です。1弦側は指板調整すれば、下げる余地があります。
ラミレスは、ビビリ防止のためなのでしょうか、6弦側の指板を薄く(今回は約4ミリ厚)削ってしまっているので、サドルを命一杯下げても弦高が高くなりがちです。(仕込み角度、反りは抜きにして。) 指板を外して下に薄板を敷くか、指板を厚い物に交換する方法もありますが、今回は、12フレットからローポジションに向かってテーパーに削ることにしました。
定規は、フレットの高さ分の厚みです。
1と6弦しか張っていませんので、張力でもう少し高くなります。手でしならせながら、反り方を見ます。1弦側は、サドル高を確保できそうです。
指板調整でへこみはなくなりました。
フレットを打って仕上げたところ。
サドルとナットは交換いたしました。
6弦の弦高は、ギリギリまでサドルを下げた状態で、5ミリ近くありました。修理後は4.3になりました。1弦は、3ミリです。
表板に割れがありましたが、過去の修理で、1枚当て木してありました。われが伸びてしまったということで、新たに2枚追加で貼りました。
6弦側の指板が4ミリくらいしかなく、もう少し厚めであれば、ローポジション側を多く削らなくてもよいのですが・・・修理後のローポジションの指板厚は12フレット付近と同じ4ミリになりました。
H様、修理のご依頼ありがとうございました。 朝倉宏泰
次回は、ヤマハのネックリセットを掲載する予定です!
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