2009年9月25日金曜日

Armin Gropp 380a サドル溝開けなおし、弦高調整

Armin Groppの修理ご依頼いただきました。(F様ありがとうございました。)
全体のチェックでお預かりいたしました。

チェックしていたところ、1弦12フレットのハーモニクスの音よりも、押弦した音が高いのです。
最初は、不良弦かなと思い、弦交換しましたが改善せず、測ってみたところ・
0フレット~12フレットまでの距離より、12フレット~サドルまでの距離が短いことが原因でした。(特に1弦側) ブリッジを貼る位置を間違えたのでしょうか・・・
サドル溝がガタガタで、まっすぐでないので、元の溝を一度キレイにさらってから、埋めて開けなおします。
一晩置いて乾燥しましたら、軽く塗装しておきます。
弦長補正するために、サドル溝を後ろに下げます。(特に1弦側)

下げすぎると、サドル部分の土台とのバランスがありますので、このくらいにしまして
サドルの頂点をセンターにもってくるようにしました。そして、元の溝より深めに開けました。

無漂白牛骨サドルをはめ込みます。 元のサドルはすぽすぽでしたが、もう大丈夫です。

弦高調整です。 何度もサドルを抜き取り調整します。

ネック角度など、ギターの状態をよく見て、ぎりぎりまで弦高を下げました。
頂点をセンターにしました。
一枚目の写真よりも、サドルが下がっているのが良くわかると思います。
写真を撮り忘れましたが、ポジションマークを指板サイドに取り付けて、完成です。
このたびは、リペアご依頼どうもありがとうございました。
朝倉宏泰



0 件のコメント: