2016年5月20日金曜日

ジョアンバチスタ カヴァキーニョ修理 Part.1

珍しいカヴァキーニョの修理をご依頼いただきました。(T様どうもありがとうございました。)
 表板の端が割れています。われ部分からエンドブロックまで、ライニングと表板が外れてしまっていました。
 エンドブロックのテープが貼ってあるところまで剥がれていました。浮いているのがわかるでしょうか。
 こちらも表板の割れです。時間が経っていますので、段差が出来ていました。
 こちらは、横板の割れです。
 ピントが合っていませんが、ブリッジが剥がれています。
 ほこりが入らないようにお客様がテープで割れを保護されていたので、まずはテープ痕をきれいにしました。
 こちらも同様に綺麗にしました。
 このカヴァキーニョは、製作時から板に割れが合ったようで、割れ止めが接着されています。
2枚重なってしまっています・・ 
 赤丸の部分、元から貼ってあったものです。 
 ピックアップは取り外しました。
最初に表板の外れてしまっているところを接着しました。
 割れ部分から上も外れているところがありました。少しアウトラインを直しながら接着しました。
 割れを接着しながら、裏から割れ止めの接着です。
 クランプしてしっかり接着します。当て木が回転しやすいので非常にに難しいです。
 当て木の接着後。
 反対側も段差があるので、割れの接着をしながら、割れ止めを貼りました。

 こちら側の割れ止めは、5枚貼りました。
 赤丸のところが新たに貼ったわれ止めです。
 さらに貼ります。
 しっかり接着できました。
 拡大しないと見えにくいですが、エンドブロックの割れも見つかりましたので、追加で接着いたしました。
 表板の割れ、段差も余り気にならなくなりました。
反対側・・・・Part2に続きます!

Part2はこちらです。→http://asakurakobo.blogspot.jp/2016/05/part2.html

朝倉宏泰

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