2017年12月28日木曜日

1996年 グレッグスモールマン  表面板陥没 ペグ交換等 修理

 グレッグスモールマンをお預かりしました。(木村大様どうもありがとうございました!!)
 表面板に穴が開いてしまっています。スモールマンは構造をご存知の方ならわかると思いますが、フレームがありますので、ボディエンドまで手が入りません。どのように修理するかしばらく悩みました・・・
 ペグは錆びていて、2、3弦のつまみが空回り寸前でしたのでシャーラーへ交換いたします。
 フレットは減っていましたが、交換するほどではありませんでしたので、緑青を取り除きます。

 後ろから見たところ、幸い破片は残っております。
 少しずつ戻していきます。
 ある程度まで戻して、Stewmacで販売されているワイヤーで引っ張り上げる冶具で戻そうとしたのですが、フレームがすぐ下にあり、当て木を押さえるパーツが当たってしまうので、使えません・・ 結局、S字に曲げた木材の先にマグネットを接着して、クランプすることにしました。
 リハーサルしてから接着しました。割れてから時間が経っていて、ピッタリ元には戻りませんでした。
 薄く木がなくなっているところは、埋めました。軽く塗装しています。
 部分塗装で仕上げたところ。あまり目立たなくなりました。
 ナット、6弦の下に隙間がありましたので、ナットを外してみました。
 薄板が6弦の下だけなくなっていましたので、薄板を入れ替えて、全体を上げナット溝を掘りなおしました。
 こちらはサイドドットです。穴をあけました。
 ステージが暗転しても使えるものということで、ルミンレイを選択いたしました。
 ペグはシャーラー、グランドチューナーで、オールブラックです!
 フレット、指板も奇麗にして完成です!!

 修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました! 朝倉宏泰


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