2014年10月18日土曜日

Jose Ramirez 1a ナット、サドル、ペグ交換等

 ラミレスの1aをお預かりしました。(N様どうもありがとうございました。)
この写真で気づいた方はいないと思いますが、このラミレス、650ミリへ改造されています。
ナットから糸倉までの距離が長くなっており、弦がヘッドに食い込んでいます。
 フレットに出た緑青は指板共綺麗にします。
 サドルは、溝と合っていなくブカブカですので交換します。前に傾いてサドル下面がきっちり接地しておりません。
 ナットは、溝が深くなっていて、1弦側のヘッドとの間に隙間があります。
ブレーシング剥がれなどないかチェックするために、まず、 ボディ内部のホコリは綺麗に取り除きます。
                 もちろん事前にボディを軽く叩いて異常(異音など)がないか見ますが、端だけ少し剥がれている場合は、異音などしないこともありますので中を見てチェックします。   今回は、ブレーシングの剥がれはありませんでした。
 フレットを綺麗にしました。
 サドル交換の前に溝をチェックします。底がUの字になっていることが良くありますので、溝の際だけ削ります。 酷い場合は1度溝をさらい、埋めてからサドル溝をあけ直します。
 交換しました。
 弦が食い込んでいたところを削ります。低音側だけ削ったところです。この後色を塗ります。
 ペグ交換するのに、マホガニーの丸棒でネジ穴を埋めました。
 新たにネジ穴を空けて、ネジ穴の面取りをしている所です。
 糸倉の色塗り、ナット交換や調整を済ませて完成です。

650ミリでも鳴りは変わらない感じでした。音量もあります。

お客様のブログにも掲載して頂きました。↓こちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/67717087.html

このたびは修理のご依頼誠にありがとうございました。

朝倉宏泰

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