2015年4月26日日曜日

Jose Ramirez ナット、サドル、ペグ交換

 Jose Ramirez 1aをお預かりました。(N様どうもありがとうございました。)
 サドルと弦の接点が磨耗していますので、交換します。
 指板とフレットは、錆と緑青が出ていますので磨きます。
 ナットは、溝が深く成りすぎていて1フレットに触れています。 6弦で強くビビリが出るので、交換します。

 指板とフレットを綺麗にしました。
ペグは、シャーラーに交換します。

 ナット交換するのにナットを取り外したら、6弦の下に薄板が敷いてありました。
 薄板を取り除き、ナット溝を少し均してから、オイル漬け牛骨で製作しました。
               
 サドルもオイル漬け牛骨で作り直しました。サドルをギリギリまで下げましたが、ネックの仕込み角度の関係で、あまり弦高は下げられません・・
 ボディも綺麗にして完成です! 修理のご依頼誠にありがとうございました!朝倉宏泰

現在、修理のご予約をいただいてもすぐに修理開始できません。詳しくは、お名前連絡先を明記してお問い合わせください。  よろしくお願いいたします。

2015年4月23日木曜日

YAMAHA GC-10 ブレーシング剥がれ、横板 裏板塗り替え 割れ等修理

 ヤマハGC-10をお預かりしました。(H様どうもありがとうございました!)このギターは、過去に何度も修理されているようで、板割れ修理痕や、当て木などかなりの数貼られていました。
異音がするということで、ブレーシングはがれを疑い調べました。
 表板のブレーシング剥がれ・・
 裏板も剥がれておりました。

 裏板は、マスキングしてから接着します。
 内側からターンバックル、外からはカムクランプで締めます。裏板のアールが崩れないように注意します。
 指板、フレットは汚れと曇りがありますので、綺麗にしました。
 クリーニング後。
 表板の内側、過去の割れ修理で、薄い割れ止めが貼られていましたが、きちんと接着されておりませんでした・・・
 紙が入っているところ・・ここもしっかりとクランプして接着しました。
 塗装も全面、ウレタンで塗り替えられていて、横板は、このように細かいヒビが出ておりました。
細かいヒビは、下地と上塗りが違う種類の塗料だったりすると出ますが、一部だけですので原因はわかりませんでした。  当初、部分塗装しようとしましたが、塗料をはじいてしまい、全く塗装が載りませんでしたので、お客様に相談したところ、裏と横を塗り替えることになりました。
過去の修理で板厚が薄くなっているので、塗装だけ綺麗に取り、木地はほとんどサンディングしませんでした。バインディングの剥がれ、裏割れなど新たに見つかり、その都度修理しました。
 裏板割れの割れ止め・・
 何度もふき取りながら、はじかないように少しずつ塗装していきました。
 磨いたところです。

音量もあり、とても良い音でした。 修理のご依頼誠にありがとうございました。

朝倉宏泰

2015年4月16日木曜日

辻 渡 S-3 表板割れ、ブレーシング剥がれ修理

 OOO-28ECに続き、辻渡の修理のご依頼をいただきました。(O様どうもありがとうございました。)
 S-3という機種です。表板が割れて、段差が付いています。
 このような割れはブレーシングもはがれているので、ブレーシング剥がれ、段差の付いた割れの接着を同時に行います。

 われ止めを接着して・・・
 表からはこのようになりました。割れてから比較的早く治せば綺麗に戻ります。
弦を張って完成です。修理のご依頼誠にありがとうございました! 朝倉宏泰

2015年4月13日月曜日

ジジョルジョ タヘガ フレット、ナット交換 サドル調整、修理

 とてもめずらしい、特注タヘガの修理をご依頼いただきました。(F様どうもありがとうございました。)
 ナットは、成型済みタスクに交換されていて、高さが足りなかったのか、底にマホガニーを貼り付けてあります。 ここは、持込いただいたタスク(スラブ)に交換します。 成型済みのものは、型から外す時の突き出しピン用穴が空いていますので、あまり気分的によくありません・・・
 サドルは、ブカブカですので、薄板を貼って出来るだけ溝にあわせます。
 ナットを取り外しました。ナットの幅調整のためなのか、ヘッド突き板の端に薄板が接着されていました。
 すり合わせでペッちゃんこになってしまったフレット、交換いたします。
 フレット交換暦がないのに、フレットの際など、指板がチップした痕があります。最初はなぜかわかりませんでした・・・
 フレットを抜いて、チップしたところを押えながら修正していきます。この後、指板調整してからフレットを打ちます。
 フレットを打ったところですが、フレットを打ったそばから、指板がボロボロと崩れてくるところがありました。 ボロボロになった指板を修正しながら打つのは大変でした。
 交換したナット。

 こちらは薄板を貼って、弦高も調整したサドル。
 指板の横も塗装してあります。
大変でしたが、弦を張って完成です。 修理のご依頼誠にありがとうございました!

ジジョルジョ、ジャニーニ、デルベッキオなどのフレット交換料金は、通常と異なりますのでお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。  朝倉宏泰

2015年4月11日土曜日

Martin 000-28EC ナット、サドル交換、フレットバリ等修理

 000-28ECをお預かりしました。(O様どうもありがとうございました。)
 湿度の低い環境で使用されているので、少し表が下がり、弦高が下がっていますのでサドル交換します。
 ブリッジの位置が、センターでなく少し1弦側に寄って接着されていますので、1弦がフレットから落ちやすいということでした。弦間を調整しなおしナット交換します。
 こちらは、乾燥してフレットが飛び出ております。
 1弦側も・・・ここは1度、木地まで面一に削って塗装しなおしました。
 ナットを慎重に取り外し、溝、指板の断面についた接着剤を綺麗に取り去ります。

 弦がフレット落ち(弦落ち)しないように調整しなおしました。手に持っているのが元付いていたナットです。
交換したナット。
指板横の塗装後、ピントがあっていませんでした・・・
 サドルもオイル漬けの牛骨に交換しました。

修理のご依頼誠にありがとうございました!    朝倉宏泰