2015年1月12日月曜日

シグマ SD-45J ブリッジ剥がれ、ナットサドル交換等

2015年、最初の記事です。シグマSD-45Jをお預かりしました!(H様いつもありがとうございます!)
写真の撮り方が悪くて、良く見えませんが、ブリッジの後ろが浮いていて、そこに木工用ボンドが詰め込まれていました。 低音側を良く見ると、浮いているのがわかりやすいかもしれません。過去にブリッジを熱をかけてはがしていて、反りを修正せずに、そのまま接着したのだと思います。
 
ナットは、オイルに漬けた物に交換します。

フレットの端の部分、バリを綺麗にとっていないので、尖っている所を削ります。
ブリッジを剥がしました。後ろの艶があるところは、全く接着されておりませんでした。

ブリッジの領域の内側まで塗装が残っています。
テープを貼っている所が、ブリッジが乗る部分です。

塗装を綺麗に取り除き、この後整地、ブリッジを密着させるのに、カーボン紙など使います。
置くだけでぴったり合うようにします。浮いているものをクランプで無理に締めたりはしません。
浮いているところの確認は、カーボン紙でも良いですが、ある一点を指で押してみると密着していなければ、カタカタというので確認できると思います。

こちらは、フレットの端を削りました。
ナットを取り外し、交換します。突き板の厚みがあるので取り外すのは難しいです。

最後にサドルも交換し、弦を張って完成です。お客様に教えていただいたのですが、このギターは、マーチンD-45の材料を使って製作されているそうで、表板も、調整後の音もとても良いものでした。       

修理のご依頼誠にありがとうございました!

朝倉宏泰

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