デルベッキオをお預かりしました。(K様、どうもありがとうございました!)
ブリッジの剥がれ・・
糸倉の端に弦が食い込んでいて、チューニングも安定しません。ここは削ります。
フレットもかなり減っています。
オクターブも合わないということで、持込いただいたときに簡単にスケールを確認したところ、0~12フレットで167.5ミリ。12フレット~サドルまでが166でしたので、サドルを後退させれば直りそうだなと思っておりました。 ブリッジ剥がれの修理と同時に、ブリッジ自体を移動させ、さらにサドル溝も後退させて・・・など考えておりました。
ブリッジに仮のサドルをはめて、オクターブが合ったところで1フレットずつ音を出してチューナーで確認していたら、音がまったく合いません・・・ おかしいなと思って指板を良く確認したら、フレットの間隔が良くありませんでした。
ところどころこの状態・・・ それほど珍しいことではありません。過去にもジャニーニのギターやギブソンのL-0などでもありました。 そこで、ブリッジの位置は移動させずに、スケールが1.5ミリ短くなるような指板を作りました。そうすればブリッジの移動なしに、弦長補正もできます。 また、少しボディ側に入っていた12フレットの位置もちょうどネックジョイント部にくるようになりました。
12フレット部、マスキングテープは、新しい指板の12フレット位置を書き込んであります。
お客様に、材料を確認いただきまして、パーフェロー(サントスローズ、モラド等)だとわかりましたので、同じ材料を使用します。 材料から切り出し、厚みも決めて指板の溝を切りました。
元の指板は、削り取ってしまいました。
最初は、少しだけ指板を削り取って、薄い指板を上から接着しようと思ったのですが、ネックジョイント部に段差がありました(接着剤で埋まっていた)ので、気になるここをネック材で埋めます。
ネック用材セドルの端材を切り出します。
均したところに接着しました。
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朝倉宏泰
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