ジジョルジョ ヴィブランテをお預かりしました! (A様どうもありがとうございました!)
症状は、弦高が高い(1弦、6弦ともに4,5ミリほど)ブリッジの剥れ、サドルの削りシロがない等です。
ブリッジは、剥がれているので修理します。 隙間も見えますが、隙間に接着剤を詰めたような痕もあります。
加湿してからはがしました。接着剤は、木工用ボンドでした。
ブリッジの領域をテープで印しました。内側に塗装が残っています。
ブリッジに厚みがありましたので、下側から落とします。ウイングのところ、1,2ミリが限界でしたので、ギリギリまで削ることにしました。 これで少し弦高が下がります。パーフリングカッターを使いました。
先にブリッジ下の当て木を作っておきます。ブリッジの下までブレーシングは通っていませんでした。
表板のブリッジ領域をきっちりカットして、木地を出します。
ブリッジ、ギリギリまで薄くしました。これ以上やるとウイングの端が欠けてしまいます。
さらに、サドルの土台も高さがありましたので、1ミリ削ることにしました。成型します。これで少しサドルが出せます。
ブリッジと表板の接着面をきちんと整えます。これをすることによって、ブリッジの後ろでふくらみ、前側で凹んでいる表板が少し戻ります。 隙間はありません。クランプで無理に締めて接着する人もいます。どちらが良い悪いは言いません。
こちらはナットです。右側に写っているナットの下面が荒れています。ここに接着剤が溜まっていたのだと思います。
溝の接着剤を取りました。ここはやりすぎません。鉄心が入っています。
オイル漬けの牛骨に交換しました。溝が綺麗なコの字ではないので合わせるの時間が掛かりました・・・
ブリッジの接着後、交換したサドル。 弦穴からサドルまでの角度がほとんどついていませんので
GGクリアトーンの使用をお勧めしました。
音量もあり、何よりも驚いたのは、非常に鋭い切れ味で鳴る立ち上がりの音・・・すばらしいギターでした。 弦高は、少しサドル余剰分を残して、1弦、6弦ともに3,5ミリにしました。
修理のご依頼誠にありがとうございました!
朝倉宏泰
次回は、ES-125の修理を予定しております。
2016年3月5日土曜日
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