2016年5月21日土曜日

ジョアンバチスタ カヴァキーニョ修理 Part.2

http://asakurakobo.blogspot.jp/2016/05/part1.html ←こちらの続きです。
ピックアップを取り外しましたので、エンドブロックの穴を埋めます。12ミリの棒を削って接着します。
きついとまたエンドブロックが割れますので、そこそこにします。
 あとは、メイプルとエボニーでキャップを作りました。こんな感じで完成です。
 剥がれていたブリッジを一度はがします。
 これはよくあるのですが、牛骨の飾り棒が浮いてしまっています。ここは接着しました。
タイブロックでループする弦でしたら、この問題は起きないと思います。
 表板の傷を埋めて、全体に塗装しました。広がってしまった割れなどは、修理して上から塗装しても後で割れ跡は出てきてしまいます。


 ブリッジはしっかり密着するようにして接着しました。
埋めた傷跡のところ


 弦を張って完成と思ったのですが、サドルでビビリがでましたので、弦の痕がついている接点を修正しました。
サドルの頂点の削りで、弦との接点が真ん中あたりでしたので、弦高を変えない様に接点を前にくる様に修正しました。 写真でサドル上の弦の痕がついているところを・・・
接点を前に来るようにきれいに磨いて完成です。   修理のご依頼誠にありがとうございました!!  

次回は、田崎守男ギターの修理です。

朝倉宏泰

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