2018年6月25日月曜日

黒澤澄雄 ルネッサンスウクレレ ナット、サドル交換 エンドピン取り付け

 黒澤澄雄ルネッサンスウクレレをお預かりしました。(ウクレレ奏者のツジヤマガク様どうもありがとうございました!)ナットが低くなりすぎたので、高さ調整と、他にCを弾くと音痴になるということでした。 音痴になる場合、弦が原因のこともよくあるのですが、まずはスケールを測りました。0~12フレットまでと12からサドルの接点まで同じ距離です・・・ 弦長補正が全くされていません。 
 フレットの間隔も怪しいところが・

 とりあえず一番狂う3弦を何とかするために、仮のサドルを製作しました。こんな感じで後退させます。 3弦だけはましになりましたが、和音を弾くと音が全く合わず響きがおかしいです・・
 次に4弦と進めていき・・
 結局このような特殊なサドルの製作をしました。フレッチングも気になるところはありますが、音程等は動画に撮って、お客様にみていただきながら、作業を進めていきました。
 サドルは完成です。
 こちらはエンドピンを取り付けます。
 ヒールにも取り付けますが、雰囲気に合ったものをということで、ボックスウッドのものを選択しました。ヒール側はネジを通しますので、ピンの中心に穴をあけます。
 ボックスウッドの可愛いエンドピン・・
 穴をけて・・
 切り取りました。面取りして・・
 完成です。
 こちらも穴をあけて面取りし・・
 飾りのついたエンドピンです。
このウクレレ、音はかなり太い音でとても良かったです。 ただ、弦長補正されていないのは何か目的があるのでしょうか^^;  

修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました!

朝倉宏泰  

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