黒澤澄雄ルネッサンスウクレレをお預かりしました。(ウクレレ奏者のツジヤマガク様どうもありがとうございました!)ナットが低くなりすぎたので、高さ調整と、他にCを弾くと音痴になるということでした。 音痴になる場合、弦が原因のこともよくあるのですが、まずはスケールを測りました。0~12フレットまでと12からサドルの接点まで同じ距離です・・・ 弦長補正が全くされていません。
フレットの間隔も怪しいところが・
とりあえず一番狂う3弦を何とかするために、仮のサドルを製作しました。こんな感じで後退させます。 3弦だけはましになりましたが、和音を弾くと音が全く合わず響きがおかしいです・・
次に4弦と進めていき・・
結局このような特殊なサドルの製作をしました。フレッチングも気になるところはありますが、音程等は動画に撮って、お客様にみていただきながら、作業を進めていきました。
サドルは完成です。
こちらはエンドピンを取り付けます。
ヒールにも取り付けますが、雰囲気に合ったものをということで、ボックスウッドのものを選択しました。ヒール側はネジを通しますので、ピンの中心に穴をあけます。
ボックスウッドの可愛いエンドピン・・
穴をけて・・
切り取りました。面取りして・・
完成です。
こちらも穴をあけて面取りし・・
飾りのついたエンドピンです。
このウクレレ、音はかなり太い音でとても良かったです。 ただ、弦長補正されていないのは何か目的があるのでしょうか^^;
修理のご依頼をいただき誠にありがとうございました!
朝倉宏泰
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