ラミレスの1aをお預かりしました。(N様どうもありがとうございました。)
この写真で気づいた方はいないと思いますが、このラミレス、650ミリへ改造されています。
ナットから糸倉までの距離が長くなっており、弦がヘッドに食い込んでいます。
フレットに出た緑青は指板共綺麗にします。
サドルは、溝と合っていなくブカブカですので交換します。前に傾いてサドル下面がきっちり接地しておりません。
ナットは、溝が深くなっていて、1弦側のヘッドとの間に隙間があります。
ブレーシング剥がれなどないかチェックするために、まず、 ボディ内部のホコリは綺麗に取り除きます。
もちろん事前にボディを軽く叩いて異常(異音など)がないか見ますが、端だけ少し剥がれている場合は、異音などしないこともありますので中を見てチェックします。 今回は、ブレーシングの剥がれはありませんでした。
フレットを綺麗にしました。
サドル交換の前に溝をチェックします。底がUの字になっていることが良くありますので、溝の際だけ削ります。 酷い場合は1度溝をさらい、埋めてからサドル溝をあけ直します。
交換しました。
弦が食い込んでいたところを削ります。低音側だけ削ったところです。この後色を塗ります。
ペグ交換するのに、マホガニーの丸棒でネジ穴を埋めました。
新たにネジ穴を空けて、ネジ穴の面取りをしている所です。
糸倉の色塗り、ナット交換や調整を済ませて完成です。
650ミリでも鳴りは変わらない感じでした。音量もあります。
お客様のブログにも掲載して頂きました。↓こちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatupulin/67717087.html
このたびは修理のご依頼誠にありがとうございました。
朝倉宏泰
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