2016年4月6日水曜日

マーチン HD-35 ブレーシング剥がれ ナット、サドル交換 修理

新年度がスタートしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。マーチンのHD-35をお預かりしました。(U様いつもありがとうございます!!)症状は、5フレット以降、ボリューム感がないということでした・・・ ボディの異音チェックからはじめますと、原因はすぐにわかりました。裏板4本のブレーシングが両脇8箇所で外れていました。
 写真は1箇所ですが、同じ要領で作業していきます。剥がれています。場所によっては
ブレーシングが裏板から離れていましたので、アールが崩れないように慎重に接着していきました。
 マスキングテープを貼ります。
 内部からターンバックルを締めて・・・
外からは、軽くですがクランプしますがこのとき裏板のアールに注意します。
この要領ですべてのブレーシングを接着しました。裏板が割れていなくて良かったです。
 6弦以外のナット溝が深すぎるので、ナット交換いたします。

 慎重に抜き取りました・・・本当に難しいところです。
 オイル漬けの牛骨に交換いたしました。弦を張ってみたところ・・
 1弦の15フレットで、わずかですが音が詰まる感じがありました。このギターはジョイント部で若干腰折れ気味でしたので、ハイポジションのみ最終フレットに向かってテーパーになるようにすり合わせしました。
 フレットを削り、頂点が平らになったところを丸く削りなおします。そして磨いたところです。
 サドルは、ミカルタが付いていて、少しゆるかったのでオイル付け牛骨で作り直しました。
パワーがあり、とても良いギターでした!修理のご依頼誠にありがとうございました。

次回は、カヴァキーニョの修理を予定しております。

朝倉宏泰

0 件のコメント: